ワンダーエッグプライオリティ1話の感想とか
どうもこたつです。久しぶりの更新です。
皆さんは2021年冬アニメ「ワンダーエッグプライオリティ」を見ていますか?
今回久しぶりのブログ更新のということで「ワンダーエッグプライオリティ」について考えたことをリハビリを兼ねてちょっとだけ書いていこうかなと思います...
タマゴが象徴するもの
主人公である大戸アイは深夜の散歩中に、「未来を変えたいなら、自分を信じ、エッグを割れ」という声に導かれて「エッグ(ワンダーエッグ)」を入手し、それを割ることによって物語が大きく動いていきます。
この作品においてタマゴは物語を動かす単純なキーアイテムであるとともに、「殻に閉じこもること」や「内面性」を象徴しているのではないでしょうか。
主人公の大戸アイは現在、学校に通っていない、所謂"引きこもり"のような生活を送っているわけですが、そのような生活はまさにタマゴの殻の中に閉じこもるようなものです。大戸アイはタマゴを割り、その中から現れた人物を救うことで、自殺してしまった親友である長瀬小糸を助けようと動き始めますが、彼女自身も実際には卵に覆われている皮肉な存在として描かれているように感じます。
本当に割らないといけないのはワンダーエッグか自分自身の殻なのか。
大戸アイが対峙しなければいけないもの
1話では大戸アイはワンダーエッグを割り、その中から西城くるみ(かわいい) を出現させた結果、"見て見ぬ振り"という概念と対峙することになりました。
この"見て見ぬ振り"の加える攻撃は大戸アイにはその世界において傷として残りませんが、西城くるみには"消えない傷"として残存します。1話で大戸アイがたどり着いた世界が『西城くるみの心象世界』であったと仮定すると、その傷はくるみが現実世界で受けた心の傷(トラウマ)であり、くるみにとって"消えない"ものであることも頷けます。
では、このトラウマの原因を大戸アイが打ち破れば西城くるみは助かるのかというと、そうではありませんでした。西城くるみは未だあの世界に囚われ続けており、「彼女の友人が行かなければ助けられない」という情報が最後に与えられます。あくまで大戸アイはあの世界では第三者でしかなく、完全にそのトラウマを消すことはできないということでしょうか?確かに、大戸アイが"見て見ぬ振り"の本体(?)のような女子生徒を倒した後も、その子分のようなものは逃げ惑っていくだけで完全に姿を消しているわけではありませんでしたね。
この先、大戸アイはエッグを割り様々な人間の心象世界で、それぞれの心の傷の原因となった様々なトラウマと対峙するのでしょうか。
それらの世界で大戸アイは何を手に入れ、何に気づき、最後には長瀬小糸を救い出すことはできるでしょうか。早く2話を見せなさい(ワンエグ天皇)。
トサカにきたぜ
そういえば何人かのフォロワーが「大戸アイが見て見ぬ振りを倒した時のセリフがなんて言ってるかわかんなかった」と言っていましたが、あのシーンは「もう、トサカにきたぜ!」って言ってます(多分)。
昔の邦画の「お姐ちゃんシリーズ」で中島そのみというキャラクターが用いたセリフが元ネタですね。クレヨンしんちゃんのオトナ帝国の映画でも出てきます。
トサカは鶏の冠状の突起ですが、これはタマゴから孵った雛が成長した結果持つものですよね。もしかすると"見て見ぬ振りをやめた"大戸アイの成長としての意味合いも含まれているのかもしれませんね。
最後に
見て見ぬ振りを倒した後の大戸アイちゃんもかわいい